岩手

【平泉観光】モデルコース!日帰りひとり旅なら巡回バスで楽らく世界遺産巡り

こんにちは!中嶋といろ(@ohjtnet)です。

中嶋といろ
中嶋といろ
世界遺産ってどう思います?私は大好きです!

2011年に世界遺産に登録された、岩手県の平泉は若い人にはまだまだメジャーではありませんが、おひとり女子旅にはピッタリな旅スポット♪

教科書に載っている中尊寺金色堂をはじめ、奥州藤原氏の築いた豪華絢爛な平安文化を垣間見れるほか、源義経の最後の地として歴史のミステリーもなぞりながら旅する事の出来るちょっと賢くなれちゃう旅スポットなのです♪

それだけではなく、盛岡名物の冷麺や地元の人からも愛される温泉などおひとり女子旅では必要不可欠なポイントが盛りだくさん♪

関東からなら日帰りでも行けちゃう、さらに観光用の巡回バスも通っているから楽々回れる岩手県平泉の旅のレポートです♪

【平泉観光】モデルコース!ひとり旅の私が巡ったのはこの順番

半日(6時間ぐらい)のコースで、一部を除いてすべて巡回バス「るんるん」を利用しました。

※最後の平泉温泉から平泉駅以外は、時間的にバスがなく徒歩

私の実際に回ったモデルコースはこちら!

平泉駅

毛越寺

お昼ごはん:盛岡冷麺

中尊寺

高館義経堂

無量光院跡

平泉温泉

平泉駅

日帰りの旅でも十分平泉を満喫する事ができました。

世界遺産平泉に一人旅に行くならここがおすすめ!観光スポット♪

2011年に世界遺産リストに掲載が決まった平泉の文化遺産

日本人であれば一度ぐらいは教科書の中で見たことがある中尊寺金色堂や、JRのCMでも起用されていた毛越寺、平安時代の有名人義経の最後の地など、行ってみたら「これ知ってる!」と思えるようなスポットがたくさん♪

世界遺産の旅なんて、ちょっと年寄りくさいと思うなかれ!今ならまだメジャー過ぎないのでお盆休みであっても比較的ゆったりと観光できる穴場スポットでもあるんです!

まずは世界遺産平泉で女子旅におすすめのスポットをご紹介します!

私はゆっくりお散歩しながら歴史を味わう旅が好きなので、ここでは「ここだけは絶対!!」な2つの場所、

・中尊寺金色堂
・毛越寺(モウツウジ)

を紹介しますね。

中嶋といろ
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私は歴史の中をお散歩する時、必ずちょっとお勉強をしていきます。

ちょっとでも知識があると、実際の景色をみてより身近に楽しめるんですよね〜

中尊寺金色堂

営業期間 拝観:8:30~17:00

拝観:11月11日~3月31日 8:30~16:30

所在地 〒029-4102
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202
交通アクセス (1)平泉駅から車で5分(参道入口から徒歩/15分)

中尊寺は嘉祥3年(850)、比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開かれたお寺です。

12世紀の初め頃に奥州藤原氏によって大規模な堂塔造営が行われました。

中尊寺の大規模堂塔造営をした藤原清衡の趣旨は、11世紀後半に東北地方で続いた戦乱で亡くなった生きとし生けるものの霊を敵味方の別なく慰め、「みちのく」といわれ辺境とされた東北地方に、仏国土を建設する、というものだったそうです。

戦乱絵父や妻子を失い、骨肉の争いを余儀なくされた清衡の非戦の決意でもあったといわれています。

清衡は釈迦如来により説かれた法華経に深く帰依し、その平等思想に基づく仏国土を平泉の地にあらわそうとました。

清衡は『中尊寺建立供養願文』の中で、この寺は「諸仏摩頂の場」であると述べています。

この境内に入り詣でれば、みんなが仏さまに頭を撫でていただくことができる。諸仏の功徳を直に受けることができる【まほろば】なのだ、という意味です。

外観は一見普通のお寺ですが、中には奥州藤原氏初代の清衡によって上棟されました金色堂があります。

中嶋といろ
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子供の頃教科書でみた、金ぴかのあれです。

内外に金箔の押された「皆金色」と称される金色堂の内陣部分は、南洋の海からシルクロードを渡って日本にやってきた夜光貝を用いた螺鈿細工です。

象牙や宝石によって飾られてとても美しく神々しいです。須弥檀の中心の阿弥陀如来は両脇に観音勢至菩薩、六体の地蔵菩薩、持国天、増長天を従えておられ、他に例のない仏像構成となっています。

奥州藤原氏の頭首は4代目までが金色の棺に納められ、孔雀のあしらわれた須弥檀のなかに今も安置されています。

中嶋といろ
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遥か平安時代の人がすぐそばで眠っていると思うと時を超えた、なんとも感慨深い気持ちを巡らせる事ができます。

毛越寺(モウツウジ)

営業期間 休園:年中無休
所在地 〒029-4102
岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢580191-46-2331
交通アクセス (1)平泉駅から徒歩で7分

毛越寺には白鹿伝説という起こりが語り継がれています。

嘉祥3年(850)慈覚大師が東北巡遊のおり、この地にさしかかると、一面霧に覆われ、一歩も前に進めなくなりました。

ふと足元を見ると、地面に点々と白鹿の毛が落ちていました。

大師は不思議に思いその毛をたどると、前方に白鹿がうずくまっていて、大師が近づくと、白鹿は姿を消し、やがてどこからともなく、一人の白髪の老人が現われ、この地に堂宇を建立して霊場にせよと告げたそうです。

大師は、この老人こそ薬師如来の化身と感じ、一宇の堂を建立し、嘉祥寺と号しました。

これが毛越寺の起こりとされます。

慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡から三代秀衡の時代に多くの伽藍が造営されました。

往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。

奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失したものの、現在では大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。

平成元年、平安様式の新本堂が建立されました。

世界遺産平泉に観光に行くなら巡回バス「るんるん」をお得♪

おひとり女子旅で地方に行ったときに一番困ってしまうのが、交通の便が悪い事です。

旅行で誰かと一緒に行くのであればレンタカーなどを借りてゆっくりと行けばいいのですが、ひとりでレンタカーを借りるとなるとちょっと高いし、車をいちいち止めなくてはいけないのかストレスになってしまいます。

なので、ひとり旅をする時にまず調べておきたいのが、観光スポット同士をつなぐ交通の便はしっかりあるのか?という事。

平泉では、平泉町内の観光地を”平泉るんるんバス”が20分ほどで町内を一回りしているためとても便利です。

1回150円で乗れますが、1日乗車券を買えばなんと何度乗っても降りても400円!とってもお得♥

るんるんバスの1日乗車券は、平泉駅前観光案内所やバスの車内で販売されています。私は平泉駅で購入しました。

時刻表はこちら

世界遺産平泉に観光に行くなら盛岡冷麺と温泉を含めたこんなコースはいかが?

私が平泉に行ったのは8月15日。お盆真っただ中です。

お盆休みという事で、混雑していないかがとても心配でしたが、新幹線のチケットもばっちり買う事ができました。東京から平泉までは、約2時間40分程度の旅です。新幹線やまびこで一関駅までいったら、東北本線で平泉駅を目指します。

3時間かからずに行けるという事で、日帰り旅の始まりです♥日帰り旅の場合、旅の出発は早朝になります。朝ごはんは、東京駅でおしゃれなサンドイッチをかって約2時間半の新幹線の中で頂きます。

平泉駅に着いたら、改札を出て右にある観光案内所でさっそく、巡回バス”るんるん”の1日乗車券と観光案内をゲット!さっそく一番最初の目的地【毛越寺】を目指します。

毛越寺

【毛越寺】はJRで吉永小百合さんが訪れていた場所です。

ここの前あたりがCMで使われていたのがすごく印象に残っています。実を言うと、平泉に興味を持ったのもこのCMでした。

すごくきれいな景色な上に、教科書に乗っている有名な世界遺産!この世界を一度見てみたいと思ったのがきっかけです。

正直、平泉は日本の世界遺産の中でも知名度が低く、なかなか私のような20代のOLは行かない場所だろうと思っていました。

行ってみて、まさにその通り…笑 お盆休みでも、ちょっと混んでいる程度でどこもスムーズに観光する事ができました。

【毛越寺】は真ん中に池があり、その周りをいくつかのお寺に囲まれたとても広い敷地です。

8月にはこんなに素敵な蓮の花を見る事ができました。

この蓮の花は、極楽浄土に咲く花といわれています。平和の象徴なんですね。

平泉の蓮は”平泉の古代ハス”と呼ばれ、泰衡の首桶の中から見つかったそうです。800年の時を経て、再び咲き誇る蓮のように、東北は大きな震災を迎えても再び立ち直るという復興のシンボルともなっています。

そこからどんどん歩いていくと、鑓水があります。

大泉ヶ池に水を引き込むために造られたもので、曲がりくねった水路に石組みを配しており平安時代の遺構がそのまま残されています。

ここでは毎年春に「曲水ごくすいの宴」というものが開かれます。平安時代の衣装を着た人達が、船なんかを浮かべて遊ぶそう。当時の雅やかな雰囲気を味わえるみたいです♪

さらに進むと、JRのCMで移されていた大泉ヶ池の撮影スポットにつきます。大泉ヶ池には船が2船あります。

この船は義経が頼朝に追われ、落ち延び平泉にかくまわれていた時に遊んでいた船を再現しているそうです。

周りを一面木々に囲まれていて、本当にいい景色。マイナスイオンをぐんぐん球種できる癒しスポットです♥

ちょっとした景色にも、遠い平安時代の空気を感じられるような気がします。

中尊寺

毛越寺をでたら循環バスに乗って、次に目指すのは中尊寺です。

中尊寺は平泉の世界遺産群の中でも一番人気の場所♪平安時代に藤原氏によって平安文化の粋を集めて花開いた平泉は今ではパワースポットとして有名です。中尊寺には3千点以上の国宝や重要文化財が所せましと保存されています。

中尊寺の駅についたら、まずは腹ごしらえ!駐車場近くにはお土産屋さんや飲食店が軒を連ねます。

私が選んだのは盛岡冷麺で有名な冷麺です♪夏だという事もあり、するっと食べられる冷麺はお酢も効いていてすごくおいしかったです♪麺にもコシがあり食べごたえもばっちり!

お腹がいっぱいになったらさっそく中尊寺へ向かいます!

中尊寺は道沿いにポットお寺があるわけではありません。ちょっとした山道の中に本堂や金色堂などいくつかのお寺などを含めた一体の事を”中尊寺”といいます。

中尊寺の入り口から中尊寺坂へとぐんぐん進んでいくと、月見坂と呼ばれる坂の入り口にたどり着きます。

この坂は昔から本堂・金色堂へ参拝する人達の表参道として利用されており、両脇には江戸時代に伊達藩によって植樹された樹齢300年を超える老杉が迎えてくれます。右手には奥州藤原氏に縁の深い束稲山・北上川・衣川を眺める事ができます。

古の俳人芭蕉翁をはじめ多くの旅人がこの地を訪れ、古の時代の華やかで栄華を極めた平泉の姿に思いをはせていた事でしょう。

そんな幾重にも重なる歴史の思いを感じながらどんどん進んでいきます。

月見坂を超えると弁慶堂が見えてきます。

1826年に再建された弁慶堂には、義経と弁慶の木像が置かれています。

緑がいっぱいで、気持ちいい!弁慶堂を後にしてさらに先に進みます。休憩所を抜けてさらに進むとついに金色堂にたどり着きます!

有名なこちらの建物ですが、実際この写真だけでは何が金色なの?と思いますよね。

実はこの建物自体は1970年にコンクリート造りで建てられたものです。

金色堂本体が置かれているのはこの建物の中。建物の中に入ると、まるで極楽浄土に迷い込んだかのような金色の世界が広がります。

金色堂の撮影は禁止なのですが、豪華絢爛な風貌に思わず息をのみます。今では考えられないような建物を当時は作っていたのだと思うとなんだか不思議な気分になります。金色堂を思いっきり堪能したら、さらに奥へと進んでいきます。

これは目のお寺?なんかトリック(仲間由紀恵主演のドラマ・映画)っぽい!

日本人になじみの深いはずのお寺ですが、こうした参道で緑に囲まれた中にたたずむお寺は幻想的ですごく美しいです。

緑になじんだ風貌というのか、木々に囲まれてこそ、その魅力に気づく事ができるんだなぁ。ちょっとしたお地蔵さんも緑の背景の中にグレーのとワンポイントの赤がすごくかわいい♪

消防車もうまい事空間になじもうと頑張っていて、かわいい♥

ヨーロッパや東南アジアの異文化空間も素敵だけど、やっぱり日本の景色はほっこり癒されます。

趣向を凝らした装飾はされているのですが、やっぱり海外の寺院や教会に比べると日本のお寺は地味。でもそれが自己主張しすぎない日本人に合っているようで私は好きです。

この道は松尾芭蕉も歩いたそうで、像が置かれていました。

”夏草やつわものどもが夢の跡”有名なこの俳句は、栄華を極めた藤原氏の軌跡をたどりながら芭蕉が残したものです。

金色堂の周りには、ちょこっと楽しめるプチスポットがたくさんあります。

木に移る葉っぱの影がかわいい!

金色堂を抜け、少し進むと朱色の鳥居が見えます。その中を通り抜けると見えるのが中尊寺鎮守 白山神社です。

白山神社には能楽殿があり、野村萬斎さんなど、現在でも能を奉納されているそうです。能舞台の背面には、鏡の松と呼ばれる絵が今でも鮮やかに残っています。

能楽殿の横にはお寺があります。大きな輪っかは芽の輪といい、縁結び・良縁にご利益があるそうです。ご利益に関しては本当にあるかないかは私自身は実証できませんでした(笑)

こちらは白山神社十二支一代守護神社。12の干支の絵柄が書かれていて、自分の干支にお参りする事ができます。中尊寺を一通り見終わったら、次は”高館義経堂”に向かう為、再び循環バスに乗ります。

バスに少し揺られると、ザ・田舎!という風景。こんな所に観光スポットがあるの?という駅に泊まります。

もちろん降りるのは私だけ。”高館義経堂”とは、兄・頼朝に追われて義経が少年期をすごした平泉に落ちのび居館として与えられていた場所だそうです。

ちなみにこんな素朴な場所にありながら拝観料は200円とちゃっかりしています。

拝観時間は午前8時30分~午後4時30分(年中無休)。

11月5日~4月4日は午前8時30分~午後4時までと少々短いので、行きたい場合は早めに行くことをおすすめします!長い階段を上ると高館義経堂を見る事ができます。中には義経の木像があります。兜と鎧を身に着け、勇ましい姿!

俳聖・松尾芭蕉が門人・曽良を伴い、平泉を訪れたのは元禄2年(1689)旧暦5月13日(6月29日)のことです。

高館に立つと、平泉の豊かな自然を眺める事が出来ます。芭蕉も眼下に広がる夏草が風に揺れ光る様を眺め、100年にわたり平泉文化を築き上げた奥州藤原氏の栄華や、この地に散った義経を思い、有名な句を詠んだのでしょう。

夏草や  兵共が 夢の跡

高館義経堂を後にして、また巡回バスに乗り込みます。次に向かうのは”無量光院跡”。こちらは三代秀衡公が、宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡だそうなのですが、おりてびっくり!何もない!

ただ広い池!CGで再現された写真を見るとすごく幻想的できれいなのですが、なにせ現場は”跡地”です。何もない…とくにすることもないので、またバスに乗り込みます。

最後に向かったのは”日帰り温泉 悠久の湯【平泉温泉】”です。

源泉100パーセントの温泉で、観光循環バスの駅になるほど平泉市が押している温泉。

入場料は大人500円でバスタオルはレンタルで100円、フェイスタオルは150円で購入します。

私は小さなタオルを持っていたのでコスパも考えてフェイスタオルを購入しました。中は小ぶりだけど清潔感がありキレイです。露天風呂や内風呂もとても素敵で気持ちよかったです♪

悠久の湯【平泉温泉】を出た頃には時刻はすでに17時を過ぎていました。バスは16時ごろに終わってしまうので、もうありません。タクシーで駅まで帰っても良いと思うのですが、この時間になると日もかげってきて歩いても汗をかかなさそうな気温です。

最後に平泉を自分の足で歩きながら、駅まで戻りました。

お祭りを行うのか、櫓が立っていました。電車はかなり少ないので、事前に調べておくことをおすすめします。

待っている間に、駅の横にあるジュース屋さんで一休み。テイクアウトにして、外にいた猫ちゃんと一緒に休憩しました。

一ノ関駅で駅弁をかって、平安時代の風を感じる濃い1日旅の終わりです♪

ライター、デザイナー、ディレクター
中嶋といろ
旅に関わるクリエイティブを作る人。 旅するために25歳までフリーター。その後、正社員になるも旅ができないことにストレスを感じプチ鬱。好きなことだけして生きることを決め、トラベルライター、Webデザイナー・ディレクターに。お仕事のご依頼はメールにてお願いします。