旅で学ぶ事

Life is journey.旅するように生きるのではない。生きる事がすでに旅だという事。

Life is journey.という言葉は、旅人が新しいい旅路に繰り出す為に大きな意味を持つ言葉の一つでもあります。

人生とは旅である。

この言葉の意味を旅をしていると何度も考える機会があります。

生きていると、どうしても壁にぶち当たったり、辛い経験をしたり、今いる場所が自分の居場所ではないのではないかと殻に閉じこもってしまう事もあるでしょう。

私は、その度にこの”Life is journey.”という言葉を思い出します。

人生の壁にぶち当たった時、この言葉は旅の中で得た経験を思い起こさせて勇気をくれるからです。

旅の中では、日常では当たり前のような事ですら大きな刺激になり価値観をがらりと変えてくれます。

そしてなにより、一つ一つの経験が心を豊かにする肥やしとなります。今回は20代OLの私が、旅の中で得た”Life is journey.”な経験と価値観をご紹介します。

旅で道に迷う事だってある。ただゴールが決まっていれば最後にはたどり着ける

私は旅をすると必ずと言っていいほど道に迷います。

もちろん地図も持っているし、人にだって道を聞きます。それでも、地図通りに歩いているつもりなのに目的地を通り越してしまったり、地元の人に聞いたのに実はその人もその場所をうろ覚え程度で正確でなかったり。

旅の中で迷子になる事は日常茶飯事なのです。心配性な私は、道に迷う旅に焦ってうろうろして、さらに道に迷い自分がもうどこにいるのかわからなくなる事がよくあります。

そういったときは最後の手段として、ひたすら一方向に進むことにしています。

まったく知らない街であっても、ずーっと同じ方向に歩いていると何かしらにぶちあたります。大通りだったり、有名な観光名所だったり、そうしてもう一度そこから地図をみてやり直すのです。

どんなに道に迷っても、そうやって私は軌道修正してまた目的地に向かって歩き出します。時間はかかるかもしれないけど、迷った道の中でも新しい発見はたくさんあります。

地図には乗っていないような美しい教会や、たまたま道で出会ったかわいい鶏。道に迷わなければ出会えなかった体験も旅の中ではいい思い出です。

そして何より、目的地であるゴールがしっかり決まっていればどんなに道に迷ったって、寄り道したって、見当はずれな所からやり直したって、最後にはゴールにたどり着けるのです。

人生だって同じ。

自分がどこに行きたいのかしっかりと見えていれば、どんなに迷ったって、横道にそれたって、最後にはたどり着けるのです。自分がどこにいるのか前後不覚になってしまっても、とりあえずは一方向にひたすら進めばいい。

そうすれば、何かしらの目印は見つかります。そして、すぐにゴールに付けなかったとしても迷った道筋さえ楽しんでしまえばいいのです。その寄り道はあなたの人生をもっと豊かにしてくれるスパイスにもなります。

楽しい事ばかりじゃない。それでも私達は何度も旅をする

旅をしていると、何かしらの「嫌な思い、怖い思い、辛い思い」をする事もあるでしょう。

なんだってそうですが、楽しい事ばかりでないのが世の中の理ともいえるかもしれません。

どんなに大好きな彼だって、あきれてしまう事の1つや2つはあるものです。

私も毎回旅に出る度に、そういった楽しくない経験をします。早朝の移動でスーツケースが壊れて中の荷物があふれ出してしまい、薄暗い中よく知らない街で泣きながらパッキングしなおしてどうにかベルトで押さえつけた事や、文化の違う国の電車の中で突然おばさんに怒鳴られたり、電車の時間を間違えて1時間寒いホームで待ちぼうけをしたり。

記憶を探って行けば切りがない事ばかりですが、今ではすべて笑い話程度です。

そして、そんな事はもろともせずまた旅に繰り出します。だって、その楽しくない経験こそが私をさらに成長させてくれる事もしっかりわかっているのです。

人生だって同じです。楽しい事ばかりではありません。

それは世の理。平家物語でも”盛者必衰の理をあらわす”と言っているようにどんなに栄えたものでもいつかは衰退し、また栄える為に奮闘するのです。そうやって人はどんどん成長していきます。

Life is a journey, not a destination.-人生は終わりのない旅である-

OLの有限な旅では、同じ地域を何度も旅する事が多いかもしれません。

例えば私は、東南アジアの国を3ヶ国以上訪れましたが、それでもやっぱりどの国でも新しい発見があります。似ている所も確かにありますが、まったく100%同じという事はありません。

だから私は何度も旅に出ます。

前回行った国と近い国だってその違いを見つけて楽しむ事が刺激になりますし、どんな所でだって自分は生きていけるという自信にもなります。

そして、ちょっと足を動かすだけで今いる場所とは全く違う場所に行ける事を知れると、本当に世界は広くて今いる自分の世界がどれだけ狭いかを思い知らされます。

生きていると、どうしたって周りと調和の取れない事が興ります。

しかし、あなたの世界はそのちいさなエリアだけである事を忘れないでください。

勇気を出して一歩踏み出せば、新しい世界で新しい出会いをする事ができます。

人生は終わりのない旅です。

どうせ旅をするなら自分の知らない場所に行き、経験した事のない文化を知り、見たことのない美しい景色を見て回るのもいいでしょう。

ずーっとホテルの中にこもっていたり、毎日同じお店で同じものを食べているのじゃつまらないですよね。誰だって自由に自分の人生をスケジューリングできるこの世界で、あなたはどんな旅をコーディネイトしますか?

ライター、デザイナー、ディレクター
中嶋といろ
旅に関わるクリエイティブを作る人。 旅するために25歳までフリーター。その後、正社員になるも旅ができないことにストレスを感じプチ鬱。好きなことだけして生きることを決め、トラベルライター、Webデザイナー・ディレクターに。お仕事のご依頼はメールにてお願いします。