学生時代に美術の教科書で見た、白菜と角煮を覚えていますか?なんでこんなものが教科書に載るんだろう…と当時は大層不思議に思った事を今でも覚えています。そんな不思議な美術品、白菜と角煮は実は日本人の旅先としてもなじみ深い台湾の世界三大博物館のひとつ国立故宮博物院に展示されているって知っていましたか?博物館なんて興味ない…と言うなかれ!中国4000年の歴史がびっしり詰め込まれた国立故宮博物院はその外観だけでも、豪華絢爛な王族の暮らしを垣間見れる圧巻の装飾と女子がキュン♥としちゃうようなかわいい色合いで見ているだけでも楽しいです!入場料も1000円以下ととってもお得で、見ごたえのある国立故宮博物院で今回の旅はちょっと歴史に浸ってみませんか?
国立故宮博物院はいつも混雑していると言われていますが、私が行った17時頃は日曜日ながら比較的空いていました!(営業時間は18時半まで)
台湾の国立故宮博物院には美術の教科書で見覚え在りの白菜が展示されている!
意外とみんなが忘れているのが、台湾は中国の一部であるという事!台湾に行くと、四川料理や上海料理といった看板を見ますし、もちろん表記も漢字ばっかりの中国語なので「あ!そういえば!」と思います。では、どうして大国・中国の世界に誇る博物館が、小さな島台湾に置かれているのでしょうか?

中華民国は、建国13年目に清朝を退位した溥儀皇帝を紫禁城から追放し、1925年10月10日、紫禁城を故宮博物院として正式に設立させました。この時から、歴代皇室と宮廷が所蔵していた世にも稀なる貴重な文物は、中華文化遺産として永く後世に伝えられることとなり、全ての人々が自由に宮廷に出入りし、国の至宝を鑑賞できるようになったのです。また、南京に設立された中央博物院籌備処の文物は、1937年11月、戦火を逃れるため水路により西の重慶へ移され、1939年には昆明、楽山にそれぞれ運ばれた後、四川省南渓の李荘に安置されました。が、1945年8月、日本が降伏すると、奥地に移されていた中華文物は、再び全てが南京へ運ばれました。 1948年の秋、国共内戦の形勢が逆転したことで、蒋介石率いる国民党中央政府は、故宮博物院および中央博物院籌備処の優れた文物を台湾へ移すことを決定。同年末、第1陣の文物が南京を出発し、海路により基隆に到着、翌年には第2、第3陣の文物も合わせ、全部で2972箱が台湾に運ばれました。しかし、これでも北京から台湾まで南遷した文物は全体の22%に過ぎませんでした。しかし、そのうち852箱の中央博物院所蔵の文物は、そのほとんどが逸品で占められていました。 以上は、宝物が台湾へ流れ着いた大まかな歴史ですが、故宮を満喫するには、歴史の他に必見の文物についてなど、事前の下調べもしておいた方が、より深く故宮を理解でき、楽しみも倍増することかと思われます。
引用元:Taipei navi

というわけで、中国40000年の歴史は、この国立故宮博物院にぎゅーっと詰め込まれているわけです!実際に教科書に載るほど有名な白菜と角煮もこの国立故宮博物院に展示されています。
私が行ったときは、ちょうど角煮は貸し出されてしまっていて見れなかったのですが、白菜はものすごい特別扱いされていました。
白菜のあるフロアは1回のエントランスから入って左側ですが、もぉ白菜の部屋の前には白菜パレスが半端ない!別に白菜だけが飾られているフロアじゃないんですよ!ほかの子もたくさんいるのに、白菜の動画なんかも流しちゃったりして…どんだけ白菜押しなの!?と笑ってしまうぐらい白菜アピールが半端なかったです!これはこのドヤり具合を見るだけでも価値がある(笑)なんてニヤニヤしながら白菜パネルの中を抜けていきます。

白菜の扱い手厚すぎて、思わずニヤニヤしながらパネルの写真を撮る私を見て、周りの人たちはちょっと距離を取っていました…笑

白菜にたどり着くには少しフロア内を歩かなければいけません。もちろん白菜以外もすごくきれいでキュンキュンするような美術品がたくさんあります!この白菜は翡翠で作られているのですが、このフロアは翡翠コーナー。女子だったら「これかわいい!」と思うような昔の人が使っていたかわいい髪飾りや装飾品なんかも多数展示されています。こんな髪飾りあったら、現代でも売れそう!と思う華やかなピンクの飾にうっとり♥
そして、そして、人だかりができている場所を目指して歩いていくと、ついに白菜とご対面できます!


おお!思っていたよりちっさい!でも確かに繊細にこまかーく細工されてキラキラと輝く翡翠がとてもきれい!
実はこの緑、人工着色ではなく石に元からついていた色を生かしたそうです!すごい!こんな風に素材を生かした加工を俏色(しょうしょく)といい、清朝中期以降に流行った技法だそうです。そして、白菜の上にはバッタとキリギリスが乗っています。ありじゃなくてバッタです。この2匹は清の康熙帝の時代から、宴の時に雰囲気を盛り上げる為に用いられていたようです。白菜の雰囲気盛り上げる為にバッタとキリギリス。まぁ確かに虫が食ってる方が新鮮でおいしそうに思いますもんね(笑)
台湾の国立故宮博物院にはどうやって行くの?士林駅からバスでの行き方

国立故宮博物院に行くにはMRTの士林駅で降りるのがおすすめのアクセス方法です♪Googlemapで見ると、士林駅から果てしなく遠いように見えるのですが、徒歩でも行けない距離ではなさそうでした。しかし、弾丸旅だった私は体力温存のためにバスを使う事に!士林駅の改札を出ると、迷う人が多いのか丁寧に国立故宮博物院へのバスの乗り場の説明が書いてありました!私もこの説明にあやかって、無事バス停に!といっても、改札を出て、露店が並ぶ通りをまっすぐ歩いて大通りに面する道のすぐ右にバス停はあります。バスは255、304、紅30、小18、小19のいずれかに乗車(15元)できます!本数は多めなので安心です♪ここから「故宮博物院前」で下車します。ちなみに私は先走って、1つ手前のバス停で降りてしまいました。国立故宮博物院というでかでかとした看板が見えたんだもん…実際、1つ手前のバス停からでも国立故宮博物院手前の門から歩いていくだけなので大丈夫です!故宮の門から見学したい人にはおすすめです♪ちなみに、士林駅以外のその他の場所からは213、255、304,620のバスに乗っても行けるらしいです!

世界三大博物館!台湾の国立故宮博物院の入場料と気を付けたい事あれこれ
イギリスの大英博物館・ロシアのエルミタージュ美術館と並び、世界3大博物館に数えられる国立故宮博物院は、中国40000年の歴史が詰まったとっても豪華な博物館ながらなんと入場料が一般で250元!日本円だと1000円以下!なんだかお得な感じがします♥大英博物館は無料だけど♥国立故宮博物院は2016年からフラッシュをたかなければ撮影がOKになりました!なのでみんなパシャパシャ写真を撮っています。

チケットを買ったら早速、院内に入ります!院内への入り口は厳重なセキュリティがあります。ここで、私のカバンに刺さっている水筒を見てスタッフのお姉さんが「液体は持ち込めません」と教えてくれました。そういえば、ベトナムでもそんな事言われたなぁ。どうやらチケットカウンターのヨコで預かってもらえるという事で、再びチケットカウンターに戻りコインボックスがあったので水筒を持ちながらふらふらしていると、カウンターの女性に止められました。え?なに!?と思っていると、「水筒だったらここで預かりますよ!」と教えてくれました。わざわざコインボックスに入れなくても無料で預かってもらえるらしいです。教えてくれるなんて親切!カウンターに置かれている紙に名前を書いて、セロハンテープで張り付けて預けたらOK!またエントランスに戻ります。ここでもボディーチェックで再び引っかかる私。女性のスタッフのしっかり触られ(笑)どうにかエントランスを抜けました!さすが、世界3大博物館。厳重だぁ…



基本情報
住所 | 台北市至善路二段221号 |
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営業時間 | 8:30~18:30 (金土8:30~21:00)、至善園(火~日8:30~18:30、但し11~3月は8:30~17:30) |
休業日 | 年中無休 |
料金 | チケット販売時間:8:20~18:00(金土は~20:30)
チケット料金: |
ホームページ | www.npm.gov.tw (中国語、日本語、英語) |

